ミニチュア「ぶどうのワッフルプレート」
お客様からのオーダーで、ぶどうのワッフルプレートを制作。
緑色が好きとのことで、マスカットをメインに作った。
ワッフル自体は以前にも作ったことがあるので、これまた原型は既にあり、複製から作業スタート。
ワッフルの表面はカリッとした感じを出したかったので、色塗りは丁寧に、何重にも重ねて焼き色を表現した。
ぶどうは淡い緑に着色した粘土「すけるくん」を丸めてつくり、乾燥後に表面(ぶどうの皮)を水彩絵具で着色した。
今回はカットのマスカットをメインにしたので、断面にも若干こだわっており、実の中心に入っている薄い筋も丁寧に描いた。
クリームを絞り、ぶどうを散らして、シロップ(レジンを垂らして硬化)をかけて出来上がり。
ミニチュア「クッキープレート」
リピーターのお客様からのオーダーでクッキープレートを制作した。
以前クッキー缶を制作した際に原型を一通り作ってあったので、それを活用して複製。同じものを作っても芸がないので、色塗りやデザインの部分で多少の改良とアレンジを加えてみた。
アイシングクッキーが好きなので今回も作ってみたが、非常に細いラインを描くのはなかなか大変。地味に疲れる作業だが、綺麗にできた時の達成感も大きい。
お気に入りのパーツは、スノーボールクッキー。粉砂糖(石膏をボンドで接着)のランダムな付け方が上手くいってリアルに仕上がっていると思う。
クッキーはアレンジの幅が広く、アイデア次第で色々できるので好きなモチーフの一つだ。
楽しく作ることができた。
ミニチュア「シフォンケーキ」
お客様からオーダーいただいたシフォンケーキも仕上がった。
シフォンケーキ作りで一番私がこだわっているのは、表面のフワフワ感。気泡をきめ細かに入れられるようにまち針で頑張って突く作業を丁寧に行っている。
素手でやるので結構な頻度で指先を誤って刺してしまう。本当に少しなのでたいした痛みはおろか出血もないのだが、ひやっとする。
ところで、前回シフォンケーキを作った際には、この表面のテクスチャのこだわりを見せるために、ケーキを一部カットして、カットした側面のテクスチャまで作り込んだのだが、今回のお客さまからは「カットしないでほしい」と承っていた。
私はカットした方が可愛いと思ってそうしていたのだが、カットしないでほしいというニーズもあることにハッとした。
私は趣味かつ非営利でやっているので、基本的には自分の作りたいものを作りたいように作っているが、仮にビジネスにするのであれば顧客ニーズを考えてマーケティングも必要だなと思ったり…
さて、シフォンケーキの制作に話を戻す。
表面のテクスチャを入れたら、焼き色をつける。
その後粘土を溶かしたクリームをかけて、フルーツやお花でデコレーション。
デコレーションするのが一番楽しい。挑戦的な配置にしてみたり、シンプルにまとめてみたり。その時の気分やテーマに合わせて、何通りも考えて、最もしっくりくるレイアウトでセットする。
ミニチュア「初夏・夏の和菓子セット」
これまで作り溜めてきたミニチュア練り切りを、トレーに乗せて、グラスに注いだ冷やし玄米茶と合わせ、セットにした。
練り切りはそんなに難しくないと思っていたけれど、やってみると色合いの表現や、繊細な形の作り方など、難関も多かった。
特に冷やし玄米茶は、モールドを使って作ったグラスのバリ取りや高さ調整の際に、やはり少し歪みが出た部分もあったし、レジンの扱いに苦戦した。
どうしても表面張力で凹むので、調整するのだが、なにしろグラスが小さいので少しでも入れすぎると溢れてしまう。ちょうど良い量を入れるのが難しかった。
でも、和菓子特有の柔らかい色合いや丸みなどは上手く表現できたと思う。
思ったより時間はかかったが、挑戦してみて良かった。
ミニチュア「シフォンケーキ」
Instagramのアカウントに、初めましての方からメッセージが届いた。先日ミンネ(ハンドメイド作品の販売サイト)に出品した作品を買い逃したので、再販して欲しい、という内容のものだ。
残念ながら、その作品のパーツはほぼ使い切ってしまい、生憎他の作品に取り組んでいる関係でもう一度作り直す元気もないのでお断りした。
ところが、「では、シフォンケーキ(以前使って売却したもの)はどうか。私はあなたのレギュラーカスタマーなので、ぜひ検討して欲しい」とメッセージがきた。購入していただいた私の作品を撮影した写真と共に。確かに覚えている。一度に4作品購入してくださった方である。
他の作品を制作中なので悩んだが、シフォンケーキであれば、全て型やパーツが揃っているので比較的制作しやすいので、これまでのご購入の御礼の意味も込めてお受けすることにした。
まずはシフォンケーキの土台から複製。
以前作った原型は、形はいいのだが、表面のテクスチャが弱いので、複製した後に別途表面のテクスチャをつける作業をしないとならない。
その後、水彩絵具で色をつけて焼き上げ、底をフラットに近づける。
その間に、フルーツを仕込んだり、ケーキスタンドを作ったり、並行してパーツを作っていく。
最後はデコレーション。ミニチュアづくりで私が一番好きな工程だ。粘土を溶かして液状にしたクリームをドリップさせ、上にフルーツを飾って完成。
お客様にも写真を事前送付したところ、「想像以上に可愛い」とのお返事をいただくことができた。
これまでは、基本的に自分が作りたいものを作っていくというスタンスで、オーダーをお受けする気は一切なかったのだが、今回初めてお受けしてみて、ちゃんと顧客ニーズに合ったものを制作しそれが売れていく、喜んでもらえるということが、こんなにも嬉しいものだということに気付いた。
自分の作りたいものを作る時間も大切にしたいが、今後もものによってはオーダー作品を考えてみようと思った。
ミニチュア練り切り「虹」
ネットでなりきりの作り方を調べているときに見つけた、虹色の練り切りがとても可愛くて、ミニチュアでも作ってみた。
虹をモチーフにした練り切りにはいくつか種類があるようで、白ベースの練り切りに赤・青・黄の三色ストライプをすっとかけたものもあれば、今回作ったように3色または5色のストライプにした帯状のもので餡子を包むもの、その他色々バリエーションがあった。
どれにしようか悩ましかったのだが、最終的には虹のカラーを出しやすい形状の練り切りに決めた。
それぞれ薄めの緑・青・赤・橙・黄に着色した樹脂粘土を紐状にして撚り合わせ、10本ストライプの帯状原型に詰めていく。色が混ざったり、曲がったりしたらどうしようかと思ったが、意外とうまくいき、5色の虹色帯になった。まだ柔らかいうちに、餡子(餡子風にした樹脂粘土)をふんわり包み、端をカットしてサイズを調整した。
柔らかい色味のグラデーションがちゃんとできたので、よかった、よかった。
ミニチュアのカフェグラスづくり
先日、1/12サイズにも対応している、ミニチュアカフェグラスのレジンモールド(クレイジュエリー製)をネットで買った。物にもよるが、一つおおよそ1,500円から2,000円と、決してすごく安いわけではないので、趣味で活動している身としては悩んだが、1/12サイズに対応している市販品は珍しい気がしたので手を出してみたのだ。
種類が非常に豊富で、今回購入したグラスの他にも、丸型のグラスやトールサイズのグラス、パフェグラスやカクテルグラスなどなど、欲しい食器が簡単に出来そうなラインナップだった。
扱い方も容易で、型の片側に程よい量のレジンを流し込んで、もう片側を蓋のように嵌め込み、UVを照射するだけ。なにぶん小さいので、短時間でレジンの気泡を抜くのが難しいが…初めてにしては簡単に綺麗なグラスができたので大変満足。
バリ取りや光沢仕上げをしてから、冷たい緑茶でも注いで、和菓子とセットにしようと思う。