ミニチュア練り切り「がく紫陽花」
ミニチュア練り切りで「がく紫陽花」を作った。大きさは先に作っていた朝顔に合わせて、4mmほどに調整。
元はといえば、YouTubeでこの「がく紫陽花」の練り切りの作り方を観て、それがとても美しいと感じたので、今回の作品テーマは初夏から夏の練り切りに決めた次第。なので、この「がく紫陽花」はとても重要なピースなのだ。
うっすらと白色にした樹脂粘土を薄く伸ばしたもので、鮮やかなピンクとブルーの樹脂粘土をくす玉みたいにひっつき合わせたものを、包み込む。くるくるっと転がして、しわや包み合わせた部分をなんとなく、まとめる。
それを4等分にするイメージで線を入れ、さらに細い細工棒で内側から外側に押しだして、外縁部を指でかるくつまみ、アジサイの形にする。すると、うっすら白色の薄皮部分から、ピンクとブルーがほんのり透けて、淡いグラデーションになる。
本物の練り切りづくりでは、この絶妙なグラデーションを出すための技法を、ぼかし、というらしい。ぼかしと一言に言っても、ぼかし方には色々なやり方があり、実に奥深い世界のようだ。
繊細な練り切りの色合い、見た目から伝わる柔らかさ、そう言ったものがもっとリアルに表現できれば、と思いながら、4mmのがく紫陽花を作り続ける。
ミニチュア練り切り「露朝顔」
夏っぽい、涼しげなものを作りたいと思い、久しぶりにミニチュアの練り切りを作ることにした。
梅雨時、初夏、夏頃のものということで、朝顔、ひまわり、梅、がく紫陽花、雨上がりの虹を作る予定。
粘土と練り切りの餡は似ているので、比較的作りやすいモチーフの一つだと思う。
最近は便利なもので、YouTubeに和菓子職人さんが作り方を解説付きでアップしてくれていたりする。普段あまりYouTubeは観ないが、こういう使い方もあるのかと、私にとっては新たな発見だった。
作りたい練り切りの動画をひたすら観てイメトレし、いざ実践!
ミニチュア作品は小さい。小さい分粘土も乾きやすい。特に冷房の効いた室内ならなおさら。
動画を観る分には、シンプルで簡単そうに見えても、いざ粘土を前にして指先でコロコロ転がすとあまり上手くいかないプロセスもあり、意外と悪戦苦闘した。
で、3日ほどあーでもないこーでもないとやって、なんとか、最初の練り切り、「露朝顔」(と私が勝手に呼んでいる)ができた。
涼しげで儚げな、あわいピンクとブルーにした。1番難しかったのは、小さな小さなツルの部分。練り切り自体を4mmくらいで作ったので、輪っかをバランス良く丸めるのが一苦労。意外と学びの多い作品だった。
自己紹介など(まぐろタコいかについて)
2017年頃から、樹脂粘土などを使ったミニチュア制作を始め、趣味の範囲でのんびり制作を続けている。
制作過程をTwitterで、完成品をInstagramや minneに掲載しているが、もう少し色々なことをより多くの文字数で綴りたいという思いからブログをはじめてみた。
ミニチュアを始めたきっかけは、当時なにか趣味が欲しかったので、ネットで「おすすめの趣味100選」みたいな記事をぼーっと眺めていたら、「ミニチュア制作」というのが出てきたので興味を持ったこと。
もともと食品サンプルに強い興味を持っていた(本気で食品サンプル制作会社への転職を考えていた時期もあったくらい)が、サイズが大きいため作業スペースや機器の導入が難しいと思っていたところ、「ミニチュアならサイズの制約がないから始めやすいじゃないか!」ということで、今に至る。
【写真】最初期の作品の一つ。書籍を見ながら制作していた。
基本的には樹脂粘土を中心に使っており、サイズは1/12が多い。趣味の範囲なので、制作スピードもゆっくりだが、自由気ままに楽しんでいる。
ネット上での作品紹介や、ごく稀にミニチュア関連のイベントに出展する際には、「まぐろタコいか」という名前で出ている。
これは、初めてInstagramを開設したときに、ユーザー名を決めなければならず、特にこだわりもなかったので頭にパッと浮かんだ3文字をくっつけて作った屋号だ。
(バンドのRed Jumpsuit Apparatus みたいな名前の付け方で、結果的には気に入っている)
特に海鮮系の作品に特化しているわけではなく、むしろスイーツや可愛いものをテーマにすることが多い。
【写真】比較的最近の作品。
このブログは、制作過程の紹介やミニチュア制作に関する色々な気付き・悩み・発見・関心など、形式に捉われず書いていくつもりである。